ディズニーランドで謎解きしてきたよ[2/2](ネタバレ)
ディズニーランドで謎解きしてきたよ[1/2](事前準備)
http://misak.hateblo.jp/entry/2014/02/11/221931
の続きです。
東京ディズニーランドで開催された謎解きプログラム 「魔法にかけられた夜の王国 奪われたハピネスを取り戻せ!」 に参加してきました。
ディズニーランドで冒険することが子供の頃からの夢だった私にとって、本当に素晴らしい時間になりました。
ハピネスが奪われるその前に
コンビニで引き換えた謎解きチケットは観光券だったので、東京ディズニーランドに到着後チケットブースでパスポートに引き換えました。
見なれぬ★マーク。きっとこのパスポートも謎解きで使用するに違いない。もう戦いは始まっているんだ…!と凝視。
結果から言いますと、なにも関係ありませんでした。
集合場所入場時に★マークで券種の確認を行う以外に使用されませんでした。
えぇ。
イベント開催日は閑散期平日。
ショー鑑賞にアトラクション、美味しいパークフード…
とりあえず全力で遊びました。幸せ色に染まりました。
そして確認しました。ハピネスはここにあるのだと!!
「このパークからハピネスを奪うなんて!!マレフィセントめ!!絶対に許せない!!このキュアラブリーが、皆のハピネス取り戻すんだから!」
世界に広がるビッグな愛で、パークを救おうと心に決めたのでした。
今回の謎解きメンバーはチケット購入最大枚数の6人です。
私の友人は友人と友人ということもないので、事前の顔合わせをおこなったり、LINEグループで連絡を取り合って交流を持ってきました。
当日も謎解きの数時間前に集合して、アイスブレイク。
リアル脱出ゲーム初体験の私にとって「とりあえずグループワークの前はアイスブレイクだよね!」と妙にフワフワしていた記憶があります。
憧れのランド謎解き
18:50ショーベース集合 入場時に謎入りの封筒を頂きました。
きっとこの封筒も謎解きで使用するに違いない。もう戦いは始まっているんだ…!と凝視。
!! 表の左下にある枝! ROY に見える!
結果から言いますと、なにも関係ありませんでした。
えぇ。
19:30くらいに前説開始。
過去問曰く、前説で最終問題のヒントを言うとのことなので必死にメモりました。
結果から言いますと、なにも関係ありませんでした。
えぇ。 少しは関係あったそうなのですが、私には不要な情報でした。
謎解きに不要そうな話は聞いていなかったのでストーリーはうるおぼえ。
パークが閉園したと思ったら、マレフィセントが呪いをかけ、パークからハピネスを奪い、ミッキーたちを闇の魔法空間に閉じ込められてしまった。
3人の妖精がそれぞれ魔法を使い、1勇者(私達)を呼び寄せ 2伝説の剣と呪文をパークに隠し 3マレフィセントを1時間眠らせた。
1時間以内に謎を解け。マレフィセントを起こしてはいけないから走るな。マレフィセントの呪いで地面は凍てつくような寒さだ、座るな。
わざわざ閉園を待ってから呪いをかけるマレ様の優しさに全米が泣いた。
19:45頃に袋を開け謎解きがスタートしました。
STEP1
袋の中には2つ折にされたA3用紙と鉛筆。
MAP(A3用紙)にキーワードを記入して、チェックポイントを回るようです。
1問目は3箇所を回れとのこと。全員が必ず3箇所を回ってアイテムを貰えとのこと。
過去問いわく、最初の問題は手分けして問題を集めるタイプだと予想していた我々は、事前に決めていた2人づつのグループ(3手)に別れて、3箇所の解答を確認することにしました。
ちなみにSTEP1の3問は見ればわかるものでした。
ショーベースをでて、Q1を通過したのが19:50。
チェックされると謎アイテムをもらいました。
ザハと書いてありました。裏にはスイと書かれています。
どう考えてもSTEP2の答えは ザハ ピネ スイ ヤー です。本当にありがとうございました。
私はこんな問題を解くために、チケット戦争・バケパ戦争に挑み、コンビニで6万払ってチケットを買い、事前の準備をして、過去問を解き、今日に備えていたのかと。
簡単な問題を、時間稼ぎのために遠くに配置してラリーをさせることが、私が思い描いていた冒険なのかと、こんなことをするために私はここにきたわけじゃない!!
2011年のバンダナ謎解きも、ランドホテルのランド謎解きも、タマゴもオバケも、全部ただのラリーだったじゃないか。ラリーならJRのポケモンスタンプラリーで十分だよ!
でも、最後の謎は難しかったと聞いているし…
だとしても、この時間に10500円の価値はあるのか!いや、ない!コンスタントに楽しい時間を私は求めていた!
気温4度のパークで私は怒りに包まれていました。
怒りに我を忘れ、いまだかつて無い競歩でパークを突き進む私。
Q2を通過したのが19:55。Q1で貰ったアイテムと似たものをもらいました。
そこに書かれていた文字は言わずもがな。
OLCの社員が、無線で100人通過と連絡をしていました。
Q3を通過したのが19:58。意味深な矢印がついたメガネのようなものをもらいました。
(Q1,Q2,Q3で貰ったアイテムが違うかもしれません。とにかく怒っていたので、どの段階でザハをみて怒りに包まれたのかはよく覚えていません)
STEP2
アイテムを入れてみました。
ザハ が見やすくなりました。私はおこです。激おこです。
STEP2のチェックポイントを通過したのが、20:00。
初日は長蛇の列と聞いていたこのチェックポイントがウォークスルーで拍子抜けでした。後で聞いた話だと、たまたま通過がはやかっただけで、しばらくしたらやはり列は伸びていたそうです。
仲間に答えを連絡して、とりあえず次のチェックポイントに向かいました。
STEP3
STEP2でもらったアイテムは灰色の穴の空いた紙でした。
このイベントに価値はないのではないかと、少しでも疑った過去の自分を殴りたい。
誠に申し訳ございません。
サッパリわかりません。
虫笛も使わずに怒りは消えていきました。
もらったアイテムはさっき使ったし、最初に配られたMAPも封筒も当てはまるものはありませんん。
別れた仲間とも合流。それでも謎は解けません。
困ったー!\(^o^)/
時間は刻々と過ぎていきます。
そこに3手に別れた残りの1陣から謎が解けたとの連絡。
20:13にSTEP3を通過しました。
ちなみに謎の解き方は、
ここにSTEP1の謎アイテムがあるじゃろ?
これを
( ^ω^)
⊃)紙 紙(⊂
こうして
( ^ω^)
≡⊃紙紙⊂≡
こうじゃ
( ^ω^)
⊃ ⊂
STEP4
SETP3で貰ったアイテム。これが最後の謎のようです。
MAPの番号と照らしあわせて、頭文字をとって文字に…ならない。
番号順に点つなぎをしてみたら剣の形になりました。
やったー!なんか「ざはぴねす」も剣の中に囲われている!
とりあえず、仲間より先に行ってプラザレストランにいって合否を調べることにしたのですが、これがアンハピネスの始まりでした…。
20:19 プラザ・レストランに行くと、ハピネスが消え真顔になったキャストさんが。
「すみません、ここは最後のチェックポイントなので、まだ来る場所じゃないですよ?」
『え、ここが4問目じゃないんですか?』
「はっ?」
『えっ?』
「謎は?」
『ざはぴねす でしょうか?』
「違います。」
ニコニコでの接客にしか慣れていない私は、ぶっきらぼうに吐き捨てられる言葉に想像以上のダメージを受けました。
ここはラーメン屋か?二郎か?二郎だったのか?舞浜に二郎がきたならそれはそれで願ったり叶ったりですがね!
演出上キャストさんは真顔で、笑顔が消えたパークになっていたけれど、拾った落し物を届ければ、笑ってありがとうをいわれたし、チェックポイントでありがとうと伝えると笑顔でいってらっしゃいと行ってくれたじゃないですか。話しかけて、はっ?って言われる方は嫌ですよ。
でも、これが最終問題だと教えてくれるキャストさんはツンデレ。
いくら演出でも、そんなにキツく当たることはないよなぁ…と、しょんぼりしつつも、まぁいいやと、不正解だと仲間に連絡。
そして顔をあげると、私とその怖いキャストしかいないパーク。
暗くて、寒くて、シンデレラ城は赤く染まり、不気味な音楽が流れていて、自分がひとりぼっちだと気づきました。
数年ぶりの迷子です。
ここはよく知っている場所で、だけどそこには人がいない、見渡す限り誰もいない。仲間も通りすがりの人もいない。震災直後のパークが頭をよぎりましたが、今はそれ以上。つられて震災の恐怖も思い出し、体が震えました。
ワールドバザールも城前もパレードルートも…。いつもはあんなに沢山の人がいて、歩けば友達がいて、今日来てたんだ笑 なんてなる場所に、自分ひとりぼっち。
つらい!悲しい!謎どころじゃない!…たぶんこれは、トラウマが生まれた瞬間です。
もう怖くてプラザ・レストランには行けません。さようなら、チキンパオ。
半べそで仲間の居場所を聞いて、合流したのは20:25。
しかし、心が折れた私は謎どころではありません…。
母さん…ハピネス・オン・ハイがとても綺麗です。
でも、問題用紙には剣を作れと書いてあったので、剣をつくってみました。
かっこいー!!!
テンション上がるわ!
刃を素手で握ってエア血だらけで遊んでいたら、仲間が柄をくれました。
かっこいー!!!
テンション上がるわ!
度々刃を落としながら遊んでいたら、仲間がフィットする柄をくれました!
やべぇぇぇ!!かっこいい!
これが…!!伝説の剣!!
そんな感じで、20:40。
残り5分です!
遊んでいる場合ではなかった!!!
剣を手に入れたので、地図の上においてみました。
矢印が、 ビ ハ ー ブ を指しています。
意味がわかりません。並び替えても意味がわかりません。
きっと英語が苦手な私にはわからない単語なのでしょう。
これをみた数人の仲間はゴールしていきました。
残り1分ですとのアナウンス。
そこでクズは宣言します。
「私ショーベース地蔵する!」
そしてまもなく制限時間を迎えました。
フィナーレ
20:47頃、ショーベースにつくと、前には30-40人が集まっていました。
そしてゴールした仲間からの連絡、呪文は「ビリーブ」
そう、ビハーブではなくビリーブだったのです!私の!字が汚い!!
しかもよく見るとSTEP3の解答欄には「我こそ真の勇者なり」ではなく「我こそ侵入者なり」と書かれていて…。
私は…勇者ではなかったのだ。ちょっと夜のパークに侵入して遊んじゃった人だったのだ。
そう、勇者とパーティーを組んだ遊び人。
遊び人は遊び人らしく、ひとりじゃんけんでもしていよう…。
それにしても、なんで最後の答えがBelieveなの。
なんでサンリオピューロランドのパレード名なの。
みんなの力で帰ってくるのは、ミッキーじゃなくてキティさんなの?
ミッキーはゴンドラで登場するの?
タンタンタタタンタタタタンきゅきゅ、と踊りだしちゃうレベルの衝撃。
今回ディズニーリゾートで問題を作成したSCRAPは、2012年の冬にピューロランドで謎解きイベントを開催しているから、ビリーブがピューロで公演されていたパレード名だって知らないはずはないよね。
沢山のポジティブワードからなんでわざわざビリーブを選択したの。ありがとう でもよかったじゃない。
ARIGATO EVERYONE…
なんてことを考えながら、しばらく待つと入場開始。
前にいた人達が中央最前を埋めたので、キャラの客席降りに期待して通路側に座りました。
ちなみに、謎解き成功組はパイプ椅子です。席も選べないようでした。
フィナーレには、マレフィセントが登場。
バックにはワンマン2のいばらセット、BGMは爽涼鼓舞で雰囲気ありました。
そして、マレフィセントはパイプ椅子の勇者たちが魔法の呪文で倒してくれました。
ありがとう。勇者様。
私はそれを後ろから撮影していました。いいんです。私はそれで。
tdl riddle finale - YouTube
マレフィセントを倒すと、謎解きの解説。
全員が謎を理解したところで、再度呪文を唱え、闇の魔法空間に閉じ込められていたミッキーたち(ミッキー・ミニー・ドナルド・グーフィー・プルート)が出てきました。
客席にも降りてきました。
通路側でよかった。ここに座ってよかった。本当に。
30thのお衣装のドナルドと触れ合えるのはきっとこれが最初で最後。
頭上からシャボン玉がまかれ、ハピネスバルーンを持った笑顔のキャストとダンサーがでてきて大円団。よかったねー。
感想
こんな感じで、とても楽しいイベントでした。
参加する前はもっと大人数で開催すればチケットも入手しやすくなり、みんなで楽しめる!と考えていたのですが、1000人が一斉に活動・進捗状況はほぼ同じ・短時間に集中してチェックポイントを通過するという状況は、なかなかさばけるものじゃないなと感じました。
1回の人数よりも公演回数が増えて、みんなで楽しめたら嬉しいですね。
通常営業時間外だと仕事の都合を付けなければいけない等々で不便を感じることもありますが、通常営業時間中の他のゲストが沢山いる中で、全力の謎解きはいささか危険だと思うので、貸切での開催の方がいいようにも思いました。夏の開催を検討しているとのことですが、朝から晩まで営業していて、混雑しているパークでこの規模の謎解きは開催されないだろうな…と、またただのラリーになるのでしょうか。
家族や友人や恋人や、グループで何らかの活動ができて、それをパークで非日常的な世界観とシナリオで行われるならば、それが謎解きである必要はないのかもしれません。みんなで協力しなければいけない状況は謎解きが作りやすいのかもしれませんが、謎解きのままでは家族(幼い子や老人もいる世代を越えたグループ)で参加して楽しむことが出来ません。私は謎解きは大好きなのですが、家族で楽しめないディズニーランドは、なにか違うなと感じます。それは今回ハピネスが消えたパークを体験して、再確認したことでもあります。
私は推理や謎解きは大好きなのですが、今回のイベントに参加して、他のSCRAPのリアル脱出ゲームに参加したいとは、少しも思いませんでした。私は、ディズニーランドでおもいっきり遊びたかっただけなのだと思います。
ディズニーランドで、子供はプリンセスやトムソーヤになれるけど、大人は何にもなれません。 私はランド謎解きで与えられた、勇者のパーティーという役柄がとてもうれしく感じました。
ショーを眺めたり、アトラクションで追体験をするだけではなく、自分で考えてできるアクティビティを、これからもパークでできたら幸せだなぁと思います。
そして、数年前(アラカルトの頃)にディズニーシーで開催された小規模ワークショップ、あれが成功し発展する未来がきていたら、世代を越えたグループでも楽しめるイベントが開催されていたのかもしれないと思うと少し残念です。
そんなことは、ディズニーリゾートじゃなくて、ナンジャタウンやマジクエストに求めればいいのかもしれないけどね!
小さい頃からの夢だったんですよ!ディズニーランドで冒険するの!だからここがよかったんです。
チケット買えてよかったー!一緒に挑んでくれる仲間がいてよかったー!最高に楽しい時間でした。
ありがとう!!!
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