【ネタバレ】シーのピノキオ謎解きを幼児とクリアした話

ピノキオ謎解き参加レポート

東京ディズニーシー　謎解きプログラム
「とらわれたピノキオを救い出せ！」を親子で体験してきました。

＜公式サイト＞
謎解きプログラム「とらわれたピノキオを救い出せ！」｜東京ディズニーシー｜東京ディズニーリゾート
（開催期間 2014/7/1-2014/7/31 1回800円）

2014年7月1日〜7月31日でおこなわれたピノキオ謎解きを体験してきました。
今回の目的は、「娘の自己評価・自己肯定を高めること」　

詳しくはこちら
【バレナシ】シーのピノキオ謎解きを幼児がクリアした話
http://misak.hateblo.jp/entry/2014/07/06/090802

イベントが終了したので、今度は私と娘がピノキオ謎解きをした時の話をしようと思います。

-----以下、ネタバレしかありません-----

参加したのは月の初め…まだ東京ディズニーシーで七夕のイベントがおこなわれていた時期でした。
ディズニーリゾートラインで短冊を書いて、シーへ出発！
入園したのは9:00頃でした。
さっそく謎解きプログラムを販売しているお店に向かいます。
目指すはプロメテウス火山の麓「リフレスコス」

その道すがら出会ったのは映画ピノキオにでてくるヴィランズ(悪役)のファウルフェローとギデオン。
「コワイよ…私もピノキオと一緒に捕まっちゃうの？逃げようよ…抱っこして！」とビビりまくる娘。
何度か立ち止まりながらも、ギデオンたちから限界まで離れて道の端を歩き、先に進みます。

9:20頃にリフレスコスに到着。
入園ゲートからリフレスコスまで歩くのに20分。
多少ヴィランズトラップもありましたが、寄り道することなく歩いて20分。
大人だけだったら10分もかからない距離ですが、今回の旅は娘のペースで進みます。

「私…ピノキオを助けたいんです！！！」
リフレスコスのレジでそう叫ぶ娘に手渡されたのは、謎解きキットとミッキーシール。

「がんばって、ピノキオを助けてね」キャストさんに救出を依頼された娘は胸にミッキーシールをつけて、9:30に謎解きを開始しました。
BGMは 、R-E-S-C-U-E 救助救援協会！ あなたのため 全て捧げて！！
（※シールはたまたま頂けたもので、参加者全員が貰えるものではありません。）

今回のミッションは、娘に謎を解かせること。その為に私は娘に気付かれないように先に問題を解き、適切なヒントを出さなければいけません。

早速封筒を開けてぱらぱらと冊子を確認。
どうやらウォークラリーが4問あるようです。
ディズニー好きの友人が記憶で解けたといっていた通りの問題でしたが、今回解くのは私ではないし、折角だからとラリーすることにしました。
幸いにもそのうち1つのチェックポイントが近くにあったので、そこで配布されていた用紙をとって、アメリカンウォーターフロントパークに向かいました。

アメリカンウォーターフロントパークは七夕の真っ最中。
短冊に願いを書いたり、キャラクターと遊んで楽しそうな娘…の隣で、こっそりと謎解きキットを読んで先に解こうとする私。

謎解きキット曰く、おつかいに行ったピノキオが誘拐されたから、魔法の鍵と魔法の言葉をみつけて、ピノキオを助けてね。というストーリーのようでした。

謎解きキットを見てみるといくつかの違和感を感じました----------

謎解きをするにあたり、何度も書き直せる便利アイテムフリクションボールペンを持参したのですが、複数箇所に「同封の鉛筆を使ってください」の文字が。
これまでのパーク謎解きにはこんな記述はありませんでした。制作会社は同じはずなのに。
そして、付属の鉛筆には鍵のマーク・・・魔法の鍵が鉛筆だったら踏んづけてやる！

冊子を開くと、枠と無駄に光る「わ」「く」の文字。
そして同じく枠に囲われた星マーク。

アタマを2度使う…これは違和感というより確認事項かな。
冊子にふられたページ番号には、お花の成長過程。
各ページに書かれた文章のアタマが大きくなっているので、きっとこれを読むんでしょう。
そしてページごとに色が異なる下のラインの装飾。
ページ中央にある中央のラインとは同じ模様の色違い？

唐突に出てくるクローバー・スペード・ダイヤ・ハート。
そして、主張が強いアルファベット（）
ここにも中央にライン。黄色はここにだけっぽい。

どこか見覚えがある鉢植え（）
異常に多い鳥かごと、不自然にラベルのない大量のビン。そしてこの紙質は…。
後藤さん…　誰だよ…

----------なんてことをやっていたのがちょうど10:00頃。
短冊を飾っていたら、この後ショーもあるんですよ。とキャストさんにおすすめされたので、10:45からの七夕グリーティングを見にメディテレーニアンハーバーに向かいました。

せっかくメディテレーニアンハーバーにきたので、ウォークラリーの1問目を娘に問いてもらいました。

アクアスフィアからハーバーに向かって歩いて屋根が終わったら左へ、ウィンドウに飾られている楽器の中からfのついたものを探して…「ばいおりん」
楽々クリアでハイタッチ！！

七夕グリーティングを待ちながら、娘にストーリーを読み聞かせます。

「レーズンにミルクにパン！これ前の謎解きで解いたやつだね！」
「ピノキオはダメだね！知らない人についていったらいけないんだよね！」
「ジミニーと一緒に、ピノキオを助けなきゃ！！」

読み聞かせているうちに、ウォークラリーのページにきました。
1問目はすでに解いたので、先に入手していた用紙を見ながら2問目もクリア。

3問目と4問目はショーを見たあとに行こうね。ということで、問題の読み聞かせを続けます。

なんということでしょう。一緒に旅をしていたジミニーが失踪しました。
「コイツ悪いやつだよ！この魔法の言葉は嘘だよ！！」
「ジミニーが私を置いていくわけないよ！コイツ嘘つき！！」
「ジミニーを助けなきゃ！」

とりあえず、ショー待ち中に、先にジミニーを助けることにしました。

消えたジミニーが持っていた傘が、鉢植えの絵の近くにかけてあります。
ページをめくり字を拾い、鉢植えを読んだら「つきかごぬれ」といわれたので、鉛筆でかごをこすりました。

昔なつかしのこの仕掛けも、初めて見る娘には新鮮だったようで、とても驚いていました。
こすると煙が出る紙とか、水に浮かべると字が出てくる紙とか、お小遣いをためて忍者グッズを買っていたあの頃の私のように純粋に楽しんでいる娘。
あぁ、私はときめきをどこになくしてしまったのでしょうか。冊子をめくりながら、この紙質は塗れば出るな…と考えてしまう人生のつまらなさ。

鳥かごの中にはジミニー。
「やっぱり…捕まってたね。コイツ悪いやつ！！」…娘の中でファウルフェローの株がどんどん下がっていきます。
そしてとらわれたジミニーはびんをぬれと教えてくれました。
（しれっと鉛筆が鍵だと言われた気もしますが、全力でスルー）
ビンをぬると「とけいのしたよめ」

前のページに戻って、時計の下を読むと
「カザンノ ミエル チデ ニジ ツクレ」

「"チデ"って、チップとデールのこと？血で、虹を作るってこと？」
超痛そう。地は"場所"のことだと意味を教えてみるも、絵本にも会話にも出てこない言葉にピンと来ないご様子。

「そんなことより、お母さん！"にじは雨が降るとできるのよ"！次はあまぐもさんを探すんだね…！！！！」
突然のスーパードゥーパージャンピンタイム！
はりきる娘がプロメテウス火山に向かって叫びます。
「あまぐもさーん！」
それでも、にじは できません。
「ほら！お母さんもいっしょに！！」
…お母さんもいっしょに！？
「「あまぐもさーん！」」
それでも、にじは できません。。。。
近くにいたお姉さんが笑っています。母は恥ずかしい。

ちょうど、七夕グリーティングの子供用の鑑賞エリアが開放されたので、娘は私と謎を置いてキッズエリアへ向かいました。

娘のいないうちに謎解きを進めます----------

A:ばいおりん B:はっけん CDはまだ解いてません。
色矢印を読むと
青：ば○　緑：ば○○りん　赤：は○　黄色：けん

暗号表には、マークと文字。
マークには、さっき出てきた時計の他に、ばら・ばいおりん・はた・けん等がありました。

それぞれのマークが挟む文字を上から順に読むと、
「ピノキオに窓から星見せ、光読め」

冊子を折ってピノキオに例の星を見せて、意味深に光る文字を読むと「わに読め」
暗号表に戻ってわにを読むと「あなたの手に持つモノが鍵」

なんということでしょう。
魔法の鍵は鉛筆ではなく、フリクションボールペンになってしまいました（）
そして、次に繋がることはなく魔法の鍵編は一旦完結したようです。

マジか！解く意味無いじゃん！！！知ってたよ！鍵が鉛筆なのは知ってた！！！
踏んづけてやる！！！

怒っても絶望しても、しかたがないので、魔法の言葉を探します。
今度は娘が嫌いなファウルフェローが問題を教えてくれました。

あの紙、この紙。鉛筆で塗ってしまったら娘にバレてしまうので、魔法の言葉編はここで手詰まり。

----------そんなこんなで、10:45にショースタート。
七夕のご挨拶ショーが終わって、娘も戻ってきて、11時に謎解き再開。

ウォークラリーの次のチェックポイントに向かいます。
「お母さん！これ本物の謎解きだね！本当の、本当の謎解きだね！子供のじゃなくて、本当の謎解きだね！私謎解きしてる！」と鼻息あらく歩き出す娘。

3問目は、見たまんま BD→C でカフェ・ポルトフィーノのメニュー見に行けよという問題なのですが、アルファベットが読めない娘がやったら15分はかかるし、解く必要のない問題なのでなかったことにしました。

絵と同じウィンドウを探しながら4問目の場所に向かい「らいおん」と書き記す娘。自慢げです。
これも解かなくても良かったのですが、娘が自慢げなので、まあいいです。

「色の矢印を読んだら言葉になるよ！ばら・ばいおりん・けん…」
「お母さん！こっちのやつに、ばら・ばいおりん・けんの絵があるよ！！」
『じゃあ、絵の中に、最初に"は"がつく2文字のモノの絵はある？』
「…"はた"だ！！！解いてないのに、解けちゃった！！！」…3問目潰し成功。yeah!!

しかし、ここで思わぬ事件が起こります。
ウォークラリーが終わったので、レストランで食事をしながら、冷房の効いた室内で問題を解こうと移動しようとした所
「お母さん！ご飯食べてる場合じゃないよ！はやくピノキオ助けなきゃ！」
…ここでひいたら、炎天下です。嫌です。私は冷房が好きなのです。
「お母さん！ダメだよ！助けなきゃ！ご飯食べてる場合じゃないよ！はやくピノキオ助けなきゃ！」
ノリノリじゃんけー＼(^o^)／　朝フェローから逃げてたのは誰ぞ。そちぞ。
諦めて、炎天下で謎解きをすすめることにしました。

暑いので早回し。
字を読んで、星見せて、光を読んで、ワニを読んで
「私今鉛筆持ってる！鍵は鉛筆だったんだね！」
察しのいい娘でよかったです。
暑いので淡々と問題を解き進めます。

あの紙を塗るところまできました。
「鍵でハートを隠せ」
とりあえず、右に習えでハートを黒く塗りました。ダメでした。
でも解き方パターンを学習した娘ちゃん賢い！

『あれれぇ〜鉛筆の鍵の所の形と、ハートの形がおんなじだヨぉ』
暑いのでほぼ答えをいいました。
「本当だ！かさねてみよう！！」
母渾身のコナンのモノマネはスルー。

魔法の鍵で意味深なアルファベットが読みやすくなりました。
でてきた言葉は「魔法の言葉はFRIEND」
でも娘は英語が読めません(´・ω・｀)
答えは出たけど答えは読めない、なんとも微妙な空気に包まれながら、魔法の言葉編もクリア。

『FRIENDは友達って意味だね！』
「そうだ！ジミニーを助けなきゃ！！」

ジミニー救出編に戻ってきました。
そうそう、私達は虹を作る途中でした。
でも私はもうあまぐもさんを呼びたくありません。
どう考えても、このペラ紙に音声認識システムは搭載されていませんし、水で文字が浮き上がる仕掛けは過去のランドホテル謎解きで使用されたので使いまわしされないでしょう。
そして暑いです。お腹もすきました。

『虹って何色だっけ？真ん中の線は赤とオレンジと…あれ下の方は何色かなー？』
「お母さん！これ！折ると！虹になる！！」
せやな。暑いからちゃっちゃと折ってくれ…

娘の力で、虹が完成！！
…で？

まさかの壁。虹を作っても何も出てきません。これは想定外＼(^o^)／

もう次の謎はないだろうし、他に仕掛けもないだろうし。
虹を見せながらFRIENDっていう？言っちゃう？いや、違うよね。

完全に手詰まり。どうにもできない。
と、歩いていると目の前にヒントをくれるキャストが現れました。
「虹つくったら、どうしたらいいですか？」
「私達答えは言えないことになっているんです。」

…！！まじか！ノーヒントじゃん！
じゃあキャストさんは何を教える係なの！ここまで悩む問題はなかったよ…
あぁ…このままじゃダメってことはわかったけどノーヒントじゃん！
この虹になにか書いてあるわけでもあるまい…し…
…ん？あった。書いてあった！うっすい字で書いてあった！

キャストさんにありがとうと告げて、
色覚異常がおきてたら解けないんじゃ…といううっすい文字を読みました。
魔法の言葉の前に「BEST」をつけろ。

私達が見つけた魔法の言葉は「Best Friend」

「お母さん！はやく！ピノキオを助けなきゃ！」
急いでゴール地点に向かいます。

ゴール地点にはキャストさんが2人立っていました。
ニコニコしながら娘が答えを書いた紙を差し出します。
書けない文字を見よう見まねで一生懸命書いた10文字のアルファベットです。

キャスト「魔法の言葉は何ですか？」
娘『まだほいくえんだから、読めないよ！！』
「あ…はーい、ではこちらがシールになります。」
『100点だ！やった！私100点！！』
「あちらで写真撮影お願いします。」

なんかこう…
自信はありますかー？とか
じゃあ一緒に魔法の言葉を唱えましょう！とか
わぁ！おめでとう！100点だよ〜！とか
そういうのないのな(´・ω・｀)

そして淡々と写真撮影。
全力笑顔で写ってやったぜ！！！！！

でもあんまりにも、あんまりだったのか
『あの…ピノキオは助かったんですか？』と泣きそうな顔で確認に行く娘。
「大丈夫だよ。ピノキオ助かったよ」と言われても腑に落ちない様子。

まぁ、いっか！
ゴールしたのは11:30頃。とても楽しい2時間でした！！
私は子どもと一緒に遊びながらゆっくり回ったので、2時間でしたが、大人だけで解いて瞬殺してしまった友人を思うと少し胸が痛いです…。
小学生だとひとりで解けたそうなので、そのくらいの年齢が一番プログラムを楽しめる適性年齢なのかも知れません。
ランドホテル謎解きのような引きこもりパズル大会でもなければ、ランド謎解きのように子供が足手まといになる時間制限付きでもなかったので、大人は物足りないかもしれませんが、家族で楽しむにはちょうどよい難易度なのかなと思いました。

謎はさらっと読むと解けるとても簡単なものでしたし、盛り上がりもなく事務的なゴールもイマイチでしたが、子供だましではない、大人向けとして販売されている謎解きプログラムを自分で解いたことは娘の自信につながったようで、あれから1ヶ月たつ今でも「私の本当の姿は…名探偵なの！」と話しています。
家に来客があるたびに、謎解きキットを持ってきて謎を解説してまわっています。
寝る前に読む絵本も謎解きキットに変更されました。
私達が謎解きを終えた後も、謎が解けずにヒントに群がる大人たちを娘は見たわけですが、「私が解ける問題もわからない大人」と斜に構えた天狗になることもなく「自分が考えていることを、大人が理解しているとは限らない」と解釈したようで「どうせ私の考えてることわかるんでしょ、面倒だから返事をしない」といった振る舞いが減り、ゆっくりでも自分の考えを発言することが多くなったように感じます。
物事を慎重に対処するタイプの娘に、若干の積極性が身についたのは、このプログラムの成果かな と思っています。
とても素晴らしい体験を娘にさせることができました。

是非また謎解きプログラムをやって欲しいとの思いを込めて、＋3冊を追加購入。
ついでに達成度別に異なるマルチエンディングの全シナリオをコンプしました。
エンディングは100% 80% 50%の3種。

100%の言葉は、BEST FRIEND。80%の言葉はFRIEND。50%の言葉はそれ以外のようです。
50%の言葉をフリクションで書いても貰えたので、魔法の鍵も言葉もわからなくても、助けようとプログラムに参加した心意気だけで達成度50%にいくようです。大切なのは気持ちなんですね！

折角なので、国際救助救援協会に所属し数々の児童誘拐事件を解決してきたその道のプロの方に、ピノキオ救出の報告をしてきました。

ヴィランズが出てくる怖いページの謎解きにも挑戦する勇敢な娘の姿はまるでバーナード！
娘がハイパーリスペクトしているビアンカさんに「がんばったわね」とお褒めの言葉をいただき、娘も満面の笑みでした。

謎解きキットの販売期間は終わってしまいましたが、今回購入したキットを使って今後友人が来園する時に一緒に謎解きを楽しみたいと思います。
次回もありますように！
いつか救助救援協会と一緒にパーク中を冒険できるビアンカ謎解きがあったらいいな！

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