"白いトマトパスタ"が存在しない4つの理由
いきつけのイタリアンレストランに行った。
ワイナリーを改装して作られたお店で、その土地としては比較的低価格で料理を提供してくれる。
お酒を飲みながらわいわいとテーブルを囲め、その気安さからか"シーのサイゼリヤ"と呼ばれている。
話によると、9-10月の限定メニュー「スパゲッティ、イカとシメジのトマトクリームソース 」が美味しいらしい。
確かに美味しそうだ。
イカ・シメジ・トマト マズく調理するほうが難しい。
入店し、まっすぐにレジに進む。
「イカとシメジのトマトクリームソースのスパゲッティの単品とビールを下さい。」
ちなみに、セットで購入すると、パスタ+デザート+ジュースで1450円。
今回の私の注文だと1480円。
セットメニューからサラダが消えてから単品でしか頼まなくなった層の1人だ。
私はワクワクしながら厨房を眺めた。
トマトソースをまとったパスタをキノコ、あるいはイカと絡めて。
今プラスチックのコップに注がれている私のビール。
美味しく美味しくいただこう。
そして私のランチはやってきた。
どーーーん!!!
ザンビの秋メニューが写真と違いすぎて泣いた イカ!イカどこー? http://t.co/U3BAChWASX pic.twitter.com/Y3UO3N7ruC
— みさき (@h_misak) 2013, 10月 1
どこいったトマト!
イカとキノコは息をしているか!!
麺の上に打ち捨てられている君は…ブロッコリーピューレ!!
ディズニーシーのザンビーニレストランのスペシャルメニューもう少し真面目に作ってね。画像編集。“@h_misak: ザンビの秋メニューが写真と違いすぎて泣いた イカ!イカどこー? (上が公式見本引用、下がみさきちゃんに提供されたもの) pic.twitter.com/GabK6LOFyz
— GertieTime (@GertieTime) 2013, 10月 1
なんてことだ…!私は完全につられてしまった!!
※画像はイメージです って書いとけよぉ… 書いとけよぉ…
なんで、トマトソースなのに白いんだよ!!
でででででも、美味しいって話だし!!
みずみずしく膨らんだ白い麺をフォークに巻きつけると、飛び散るやや赤みをおびたなにか。
涙を浮かべながら口に含むと、広がる懐かしい思い出。
あぁ、これは、幼い頃スープに入れずそのまま食べた給食のソフト麺。
次はイカをいただこう。
うん。写真よりも数グラムは小さい。
近いからか?写真では前方に置かれ近いから大きく見えたのか?
…私には覚えがあった。
そういえば以前、飲食店のメニュー用の写真を撮る仕事してたよ。
こんな写真納品してたよ。
対クレーマー!おいしそうなメニュー写真を作る4つのポイント
1)写真はとにかく鮮やかに
赤はとにかく赤く!明るく鮮やかな仕上がりに。
色合いの違いは、返品やキャンセルの対象にならない。
2)個数には気をつけろ
写真では◯個あるのに…これはキャンセルの対象。
3)同じ食材を使え
撮影の時だけ良い物はだめ…これもキャンセルの対象。
4)※画像はイメージです
仕入れ等の状況により、現物と多少異なる場合がございます。
とにかく白い、このトマトパスタを持ってしても、クレームをだすことはできない。
私がこの悲しみを誰かにうったえるには、白いパスタの中に混じっている白いイカの数を数える以外に方法はない。
しかし私は既にイカを食べてしまった…。
メニュー写真と購入した料理が別物だと証明する方法はなくなっていた…。
そもそも私が注文したものはトマトスパゲッティだったのだろうか?
トマトとは?
トマトが赤いものだと誰が決めたんだ。
とはいえ、素パスタでビールは嫌いじゃない。
なんとなく味がついて、わずかながらに具がのっているのなら問題ない。
ボロネーゼを食べる友人に笑われながら、楽しく食事をすることができた。
「スパゲッティ、イカとシメジのトマトクリームソース 」が食べられるのは10/31まで。
来月になったらまた次のメニューを食べに来よう()